1例の重さ
私は若い頃化学会社で有機化学実験、製品化検討などを行なっていました。何拾回、何百回やっても同じ結果、誰がやっても同じ結果となるような実験、レシピ作成を行うよう叩き込まれました。
その後農薬や医薬を担当した時違和感を覚えました。
先ず、医薬では全国的学会で「一例報告」「症例報告」が報告されており、1例の結果を報告するなよ!と感じたのです。それぞれの患者のバックグラウンドも全く異なるし、、等と浅はかな気持ちで見てました。
意味が違っていた!有機化学実験の場合は成果の見ているが医療の症例報告は効果は当然なのですが、副作用もみているのです。今コロナでも副作用が問題となっていますが、1万分の1、100万分の1等の副作用、問題点の確認の為には、1例も見過ごせないのです。
有機化学実験は条件を揃えて比較試験をしますし、医薬薬学に於いても基礎では当然条件を揃えた試験をしますが、臨床では亡くなる寸前の方、多臓器疾患の方等条件等揃える事は不可能です。
1例1例積み上げながら、効果や副作用を確認していくのです。
また、農薬の場合、試験農薬と対象薬との比較試験である年は、害虫の発生が少なく両方〇で差がないとか、害虫が多量発生して両方ともXとなったりして、また来年試験等という事が多く難しい。偉い人達が多いのにとも思ったが、自然を相手にする難しさを感じた。
夫々の世界で、それなりの苦労をしながらやっている。
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